「粉ミルク無料測定」に関して検体提供のお願い [日頃の活動]
時々、会員さんから「粉ミルクは汚染されていないか?」という
質問が寄せられます。原料の牛乳の汚染のニュースが伝えられる
ことも時々あります。 粉ミルクを使われているご家庭では
非常に気になる点であると思います。
当測定所では、これまで体系的に粉ミルクを測定していなかった
ことでもあり、この疑問に応えたいと思い、あるメーカーの
粉ミルク(フォローアップ)を試しに測定してみました。
スペクトル表をご覧下さい。
Cs134は数値は出ていますが、398chにも302chにも
ピークがありませんでしたので不検出。一方、Cs137(331ch)
にはピークがクリアです。定量下限値は検体が320gの時は
誤差の3倍の0.6Bq/kgになりますが、試料重量が252gなので
0.76Bq/kgとなります。測定値からK40によるコンプトン散乱の
影響を減量補正をし、さらに試料の重量補正をすると
放射性正有無濃度は0.52Bq/kgとなりました。
定量下限値0.76Bq/kgなので「定量限界未満」となります。
同じ粉ミルクを調べた「新宿代々木測定所」の結果では約0.35Bq/kgと
報告されています。数値は若干異なるものの、「汚染はある」
ことは間違いないようです。
この粉ミルクを毎日飲ませたときの影響はどうなるのか?と
少し不安な気持ちになります。しかし、環境省の「基準」
(乳幼児食品)はなんと50Bq/kg。ドラム缶に密閉しなければ
ならない放射性廃棄物基準の半分です。赤ちゃんは大人の
10倍も放射能に感受性が高いと言われているのに。
そこで、このブログを読まれている方々にお願いがあります。
今お使いになっている粉ミルクを測定に必要な320g分提供 してもらえませんか?
もちろん、測定後には計測結果と共に検体をお返しします。
検体に使用する粉ミルクは新しいビニール袋に移し,密閉して計測します。
缶に戻さず、計測に使用した状態のビニール袋のままでお返しします。
当測定所はボランティアで運営していますので、割と高額な
粉ミルクの自前購入は難しいものがあるのです。
通常頂く測定料(非会員なら1000円)は不要で、無料で測定します。
ご関心のあるお父さん、お母さん、そして祖父母の皆さん!
是非、ご協力下さい。午前中ならどの曜日でもスタッフが
対応いたします。ご連絡下さい。
但し、4/29(日)、30(祝)、5/3(水)~5/6(日)は GW中の閉所
いたしますので、この期間の持ち込みはご遠慮下さい。
〒569-0003 高槻市上牧町2-6-31 本澄寺内
電話 :072-669-1897
電子メール:hsnk@tcn.zaq.ne.jp
質問が寄せられます。原料の牛乳の汚染のニュースが伝えられる
ことも時々あります。 粉ミルクを使われているご家庭では
非常に気になる点であると思います。
当測定所では、これまで体系的に粉ミルクを測定していなかった
ことでもあり、この疑問に応えたいと思い、あるメーカーの
粉ミルク(フォローアップ)を試しに測定してみました。
スペクトル表をご覧下さい。
Cs134は数値は出ていますが、398chにも302chにも
ピークがありませんでしたので不検出。一方、Cs137(331ch)
にはピークがクリアです。定量下限値は検体が320gの時は
誤差の3倍の0.6Bq/kgになりますが、試料重量が252gなので
0.76Bq/kgとなります。測定値からK40によるコンプトン散乱の
影響を減量補正をし、さらに試料の重量補正をすると
放射性正有無濃度は0.52Bq/kgとなりました。
定量下限値0.76Bq/kgなので「定量限界未満」となります。
同じ粉ミルクを調べた「新宿代々木測定所」の結果では約0.35Bq/kgと
報告されています。数値は若干異なるものの、「汚染はある」
ことは間違いないようです。
この粉ミルクを毎日飲ませたときの影響はどうなるのか?と
少し不安な気持ちになります。しかし、環境省の「基準」
(乳幼児食品)はなんと50Bq/kg。ドラム缶に密閉しなければ
ならない放射性廃棄物基準の半分です。赤ちゃんは大人の
10倍も放射能に感受性が高いと言われているのに。
そこで、このブログを読まれている方々にお願いがあります。
今お使いになっている粉ミルクを測定に必要な320g分提供 してもらえませんか?
もちろん、測定後には計測結果と共に検体をお返しします。
検体に使用する粉ミルクは新しいビニール袋に移し,密閉して計測します。
缶に戻さず、計測に使用した状態のビニール袋のままでお返しします。
当測定所はボランティアで運営していますので、割と高額な
粉ミルクの自前購入は難しいものがあるのです。
通常頂く測定料(非会員なら1000円)は不要で、無料で測定します。
ご関心のあるお父さん、お母さん、そして祖父母の皆さん!
是非、ご協力下さい。午前中ならどの曜日でもスタッフが
対応いたします。ご連絡下さい。
但し、4/29(日)、30(祝)、5/3(水)~5/6(日)は GW中の閉所
いたしますので、この期間の持ち込みはご遠慮下さい。
〒569-0003 高槻市上牧町2-6-31 本澄寺内
電話 :072-669-1897
電子メール:hsnk@tcn.zaq.ne.jp
6/17(日)測定所開設5周年の集い案内 [イベント紹介]
今年の6月で私たちの測定所は5周年を迎えます。
5周年の集いを以下のような日程と内容で開催します。
日時:6/17(日)14:00~16:00
場所:上牧・本澄寺本堂(高槻市上牧町2-6-31)
講演 :大和田幸嗣氏(元京都薬科大学教授)
「放射能に負けないレシピと健康法」
講演者の簡単な紹介(著書より)
「福島第一原発からの放射能放出は、今も閉じ込められていない!
それでもこうすれば放射能から身を守ることができる。
放射能に負けない体を作るための食物やレシピ、デトックスの
方法を提案」 研究の傍ら無農薬・無化学肥料による菊芋や
稲作栽培、殺虫剤を使わない防虫駆除法にも挑戦中
<プログラム>
14:00 活動・会計報告(測定所)
14:20 講演
15:30 質問・交流タイム
16:00 閉会
<資料代> 500円
なお、月1回の無料測定会の日時は次の通りです。
2018年4/21(土)、5/19(土)
全て13時~15時。場所は測定所のある本澄寺です。
お一人様につき1検体を無料測定いたします。
検体を320gご用意頂き、お申し込み下さい。
食品の放射能検査の手順と結果の見方を説明します。
電話 072-669-1897(本澄寺《ほんちょうじ》)
メール hsnk@tcn.zaq.ne.jp
5周年の集いを以下のような日程と内容で開催します。
日時:6/17(日)14:00~16:00
場所:上牧・本澄寺本堂(高槻市上牧町2-6-31)
講演 :大和田幸嗣氏(元京都薬科大学教授)
「放射能に負けないレシピと健康法」
講演者の簡単な紹介(著書より)
「福島第一原発からの放射能放出は、今も閉じ込められていない!
それでもこうすれば放射能から身を守ることができる。
放射能に負けない体を作るための食物やレシピ、デトックスの
方法を提案」 研究の傍ら無農薬・無化学肥料による菊芋や
稲作栽培、殺虫剤を使わない防虫駆除法にも挑戦中
<プログラム>
14:00 活動・会計報告(測定所)
14:20 講演
15:30 質問・交流タイム
16:00 閉会
<資料代> 500円
なお、月1回の無料測定会の日時は次の通りです。
2018年4/21(土)、5/19(土)
全て13時~15時。場所は測定所のある本澄寺です。
お一人様につき1検体を無料測定いたします。
検体を320gご用意頂き、お申し込み下さい。
食品の放射能検査の手順と結果の見方を説明します。
電話 072-669-1897(本澄寺《ほんちょうじ》)
メール hsnk@tcn.zaq.ne.jp
2018年3月測定結果について [測定結果]
3月の測定結果をお知らせします。
ほとんどが不検出か定量限界未満でしたが、
検出例を紹介します。
<3/10大阪島本町の土>
野菜作りを楽しまれている会員さんからの依頼で測定。
BGは無汚染を確認している能勢の地下土です。
Cs137のピークはあるが、134のピークは見えません。
チェルノブイリからまだ30年。Cs137はやっと半分に
なったところ。但し、この畑から収穫したジャガイモは
「定量限界未満」でした。
<3/19福島の土>
2016年5月に避難指示が解除された地域の畑の土です。
BGは無汚染を確認している能勢の地下土です。Cs137も
Cs134もピークはクリアです。K40補正して368Bq/kgとなりました。
<3/20ベトナムのカシューナッツ>
重量補正して1.7Bq/kgですが、下限値は1.04Bq/kg。
Cs137(331ch)のピークはクリアです。
嬉しく思ったのは、福島県内の「道の駅」で販売されて
いたという大根や人参などが不検出か定量限界未満だったことです。
福島産の農産物を頭から危険とか安全とか決めつけるのは
間違いだと思います。何でも測定してから判断したいもの
です。但し、シンチレーションではγ線を出す危険な
ストロンチウム等は残念ですが、測れません。
最後に、シンメトリック社5Bq試料(白米)を使っての
測定チェックです。
2015年4/1段階でCs137が3.89Bq/kg、Cs134が1.11Bq/kgで
合計5Bq/kgの試料です。年月と共に少しずつ減衰していくので
チェック測定時の推定理論値はCs-Allで4.06Bq/kgです。
測定結果は4.1Bq/kgとなりました。
「国立研究開発法人産業技術総合研究所」の「標準玄米」試料を
使った測定チェックはこちらを参照下さい。
ほとんどが不検出か定量限界未満でしたが、
検出例を紹介します。
<3/10大阪島本町の土>
野菜作りを楽しまれている会員さんからの依頼で測定。
BGは無汚染を確認している能勢の地下土です。
Cs137のピークはあるが、134のピークは見えません。
チェルノブイリからまだ30年。Cs137はやっと半分に
なったところ。但し、この畑から収穫したジャガイモは
「定量限界未満」でした。
<3/19福島の土>
2016年5月に避難指示が解除された地域の畑の土です。
BGは無汚染を確認している能勢の地下土です。Cs137も
Cs134もピークはクリアです。K40補正して368Bq/kgとなりました。
<3/20ベトナムのカシューナッツ>
重量補正して1.7Bq/kgですが、下限値は1.04Bq/kg。
Cs137(331ch)のピークはクリアです。
嬉しく思ったのは、福島県内の「道の駅」で販売されて
いたという大根や人参などが不検出か定量限界未満だったことです。
福島産の農産物を頭から危険とか安全とか決めつけるのは
間違いだと思います。何でも測定してから判断したいもの
です。但し、シンチレーションではγ線を出す危険な
ストロンチウム等は残念ですが、測れません。
最後に、シンメトリック社5Bq試料(白米)を使っての
測定チェックです。
2015年4/1段階でCs137が3.89Bq/kg、Cs134が1.11Bq/kgで
合計5Bq/kgの試料です。年月と共に少しずつ減衰していくので
チェック測定時の推定理論値はCs-Allで4.06Bq/kgです。
測定結果は4.1Bq/kgとなりました。
「国立研究開発法人産業技術総合研究所」の「標準玄米」試料を
使った測定チェックはこちらを参照下さい。