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2022年12月の測定結果一覧 [測定結果]

 遅くなりましたが、2022年12月の測定結果をお知らせします。

 202212.jpg

 宮城の異形(奇形)柿と、福島のあんぽ柿の測定結果は
既に報告していますので、今回は、
<12/25、26,28栃木の大豆>について説明。
20221225栃木大豆(粒).jpg

20221228栃木大豆(粉砕).jpg

 12/25は「2021年産栃木の大豆」をそのまま測定
12/28はこの「2021年産栃木の大豆」をミキサーで粉砕して
測定しました。
 共にK40のコンプトン散乱を補正して、
5.2Bq/kgと5.4Bq/kgのセシウムを検出しました。

<12/26の大豆残渣>
20221224栃木大豆を京都で栽培したざんさ.jpg

 この栃木産の大豆を22年に京都府で栽培してできた
大豆の残渣(枝、葉、茎)を測定しましたもの。
 Cs137(331ch)にピークはわずかにあるものの、
検出限界未満(下限値1.4Bq/kg)となりました。
 21年産の大豆のスペクトルとは全く異なっているのは
一目瞭然です。土などの栽培環境の影響の大きさを
改めて感じました。

 測定所は1/6(金)から再開しています。
 また、1月の無料測定会は1/17(火)10時からです。

 <測定一覧表を見る上での留意点>
※註1 いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。出ている数値はセシウムの質量では
なく濃度です。(よく勘違いされる方がおられるので念のため)

※註2使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ2㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※註3 本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、
その根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。もちろん、依頼者にはスペクトル表を
つけて結果をお知らせしています。

※註4 この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。
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福島のあんぽ柿測定 [測定結果]

 福島のあんぽ柿の測定依頼がありました。
スペクトルをご覧下さい。

20221217福島あんぽ柿.jpg

 毎年、何回かあんぽ柿を測定していますが、これまでで
一番大きな値が出ました。K40のコンプトン散乱の補正して
5.1Bq/kg(下限値0.6Bq/kg)です。
 本来は少しずつ減少していくはずですが、増えた理由は
わかりません。地元の方の話によると、セシウムを吸着する
カリ肥料の「県からの無料配布」を令和4年度から中止したことが
もしかして、関係しているかも知れないとのこと。

 福島市の「農政だより」(令和4年1月号)によると、
「震災後新たに水稲・大豆を作付するほ場がある方は、次のと
おり手続きをお願いします。なお、市内全域へのカリ質肥料の配布は 終了しています。今後も稲わらのすき込みなど栽培基準等に沿った適切な施肥管理
をお願いします。」とあります。

 
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