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茨城のレンコン自主測定結果!! [測定結果]

 茨城のレンコンを乾燥後にミキサーで粉砕し自主測定しました。
490gが94gになりました。定格320gには達していないので
あくまで参考値ですが、27.2Bq/kgを検出。

スペクトル表をご覧下さい。
20221001茨城レンコン(乾燥・粉末.jpg

 赤い縦棒がセシウム137(331ch)のピークです。
ピッタリとピークを示しています。
 K40のコンプトン散乱の補正と重量補正の結果、27.2Bq/kgです。
(もちろん、これは質量ではなく濃度です)

 出荷元のHPを見ると茨城県霞ヶ浦周辺の沼のようです。
原発事故後、天文学的な量の放射性物質が飛散しましたが、
茨城県には風の関係で多くのプルームが降下したといわれます。
その名残りが今も大きな影響を与えていることを
図らずも見たようです。

20171021徳島レンコン.jpg

 少し古い2017年10/21に測定した徳島のレンコンの測定結果(不検出)と
比べると、茨城産のレンコンの汚染度がよくわかります。

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福島産「乾燥椎茸」から22.4Bq/kg検出! [測定結果]

 10月の測定報告に書こうと思っていましたが、
あまりの大量のセシウム検出のため、早めに報告すべきと判断しました。

 福島県のすでに避難指示解除されている村で栽培・販売
されている「乾燥椎茸」(106g)が持ち込まれました。
ミキサーで粉末にして測定しました。

 測定結果をご覧下さい。20時間測定、重量が定格に満たないため
下限値1.8Bq/kgです。K40のコンプトン散乱の補正と重量換算して
22.4Bq/kgという結果。赤い縦棒がCs137(331ch)です。ピークが
はっきりと見えています。

20220930福島椎茸(乾燥・粉末).jpg

 「菌床椎茸」と説明があるので、ビニールハウスなど外気から
遮断されている栽培環境とおもわれるので、大気中のセシウムの付着は
殆ど考えられない。菌床(オガクズ)から椎茸がセシウムを吸着
したとしか考えられません。(西日本の原木栽培でもセシウム検出例は
よくあることですが、こんな大きい数字は出ないのが通常です。

 国の基準は「100Bq/kg」というトンデモ基準ですが、22.4Bq/kgという
数字もトンデモない数字です。干し椎茸は水に戻して
出汁にとったりしますが、セシウムはよく水に溶け出すので
その出汁を使えば、内部被曝は避けられないことに。

 チェルノブイリ事故後のウクライナを調査した小若順一氏
(NPO法人 食品と暮らしの安全基金)は「1.1Bq/kgの食事で
痛みが出た」と調査結果を明らかにしています。

 「原発事故11年の福島の現実」をこの椎茸測定で垣間見た気がします。


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2022年8月と9月の測定結果 [測定結果]

 遅くなりましたが、8月と9月の測定結果をお知らせします。
一覧をご覧下さい。

202208.jpg

202209.jpg

 主な検出例を報告します。

<8/20新潟マイタケ>
20220821新潟マイタケ.jpg
 Cs137のピーク(331ch)から見ても確実にセシウムが
存在しています。K40のコンプトン散乱の補正して、2.1Bq/kgと
なりました。※念のため2回測定しての平均値。

<8/22秋田のだだちゃ豆>
20220822山形だだちゃ豆.jpg

 これもCs137のピーク(331ch)の形からして
確実のセシウムが存在しています。K40のコンプトン散乱の補正と
重量補正して1.5Bq/kgとなりました。これも念のため2回測定しての
平均値です。

<9/10福島のキュウリ>
20220910福島キュウリ.jpg
 1.2kgのキュウリを刻んだ上に乾燥させ、70gの検体を
作り測定しました。これまで何回か測定して「検出限界未満」で
あった福島キュウリですが、今回はセシウムの姿をしっかりと
捉えることができました。
 K40のコンプトン散乱の補正と重量補正して、3.3Bq/kg。

<9/24茨城のサツマイモ>
20220926茨城さつまいも.jpg
 これも1.0kgのサツマイモをスライスして乾燥
させて、320gの検体を作り2回測定。数値は平均値。
 K40のコンプトン散乱の補正をして、2.7Bq/kgと
なりました。

 <測定一覧表を見る上での留意点>

※註1 いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。出ている数値はセシウムの質量では
なく濃度です。(よく勘違いされる方がおられるので念のため)

※註2使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ2㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※註3 本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、
その根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。もちろん、依頼者にはスペクトル表を
つけて結果をお知らせしています。

※註4 この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。
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