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宮城の異形(奇形)柿の検査結果 [測定結果]

1.11月上旬の東北放送の記事紹介
 「変形した柿が大量発生 農家困惑」との内容の放送があった。
柿は干し柿用の「ころ柿」という品種。
取材によると「樹齢40年の木から130個の実がなったが、
そのうち30個に変わった柿があった」しかも、「他の場所
でも変わった柿が大量に見つかっている」ことも判明。そこでは、
収穫した柿の8割に変形が見られる」との情報も。

 その原因は地元宮城県の自治体の技術さんの話しでは「気温(高温)や
日較差で柿の異常果が発生したという論文が発表されたことが
あるが、まだ原因は解明されていない」とのこと。

2.そこで、「記事にある当該地域(宮城県)の異形柿」(Aとします)を
取り寄せることができたので、早速検査を試みました。

 次に、宮城県の別の地域の方から依頼を受けて、同じような「異形柿」(Bとします)と
対照評価できるように別品種の「正常形の柿」(Cとします)も併せて測定。

(A)こんな「異形柿」です。
B.jpg

 スライスして3日間乾燥させ、更にミキサーで小さくして
定格量320gで測定しました。
20221214宮城異形柿(乾燥・刻み).jpg

 K40のコンプトン散乱の補正してallセシウムで2.9Bq/kg。下限値は
0.6Bq/kg。予想以上のセシウム含有が明らかになりました。

(B)は、こんな異形柿です。
A宮城異形柿.jpg

 完全に熟し柿となっていたので、そのまま測定しました。
 Cs137(331ch)のピークが明確。コンプトン散乱と重量補正して
allセシウム平均2.6Bq/kg。。これは、3回測定(20時間測定)しての平均値。
下限値は1.5Bq/kg 重量が不足しているので参考値ではありますが、
乾燥させることができたら、もっと数値は上昇したと思われます。

(C)品種はことなる正常形の甘柿(検体Bの近くの採取)
宮城正城柿.jpg

測定スペクトル表です。
20221208宮城の正常柿.jpg

 スライスして、3日間乾燥させて測定。数値は出ていますが、
Cs[137(331ch)にピークがありません。よって、誤検出のため不検出となります。
但し重量不足してるので参考値です。

3.考察
 異形(奇形)柿には、地域は違っていてもそれなりのセシウムが
存在するが、一方、正常形の柿にはセシウムは不検出というのが
検査結果の事実。個体の検査数が少ないので、セシウムと異形の因果関係は
不明確ではあるが、セシウムの存在が異形を引き起こした可能性は
あるかもしれないとも思われる。
 このあたりは、当該自治体や地域の放射能測定所の検査を強く
お願いしたいと思います。

 <予告>市場に出回り始めた「あんぽ柿」の測定依頼が
来ていますので、次回の報告したいと思います。



 
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2022年11月測定結果一覧 [測定結果]

 2022年11月の測定結果です。

202211.jpg

 11月も検体を可能な限り、乾燥・粉末にして測定を行いました。
殆どが、「検出限界未満(存在を確認)」か「不検出(存在は未確認)
でした。

<11/12、11/13青森リンゴ>
 両方とも、同じ産地と思われる青森リンゴです。
 前者は、リンゴを生のまま小さく刻んで測定しました。
後者は、別のリンゴを小さく刻んで、乾燥させ、更に
ミキサーで粉末状にして測定。
 後者は水分が飛んだだけにより正確に測れたのではないか?
と思います。

<11/15徳島サツマイモ>
20221115徳島さつまいも.jpg

 これも半乾燥・粉末にして測定。
数値としては、0.2Bq/kgとなっていますが、Cs137(331ch)には
全くピークがありませんので、この数値は誤検出となります。
なので、結果は「存在は未確認(不検出)」と判断。
この測定結果は各地域のサツマイモの測定をする上で、
基準となるバックグラウンド(BG)としたいと思います。

<お知らせ1>
 12月の無料測定会は12/23(金)10時からです

<お知らせ2>
 年末年始閉所期間は、12/29(木)~1/5(木)です。
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