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福島産「乾燥椎茸」から22.4Bq/kg検出! [測定結果]

 10月の測定報告に書こうと思っていましたが、
あまりの大量のセシウム検出のため、早めに報告すべきと判断しました。

 福島県のすでに避難指示解除されている村で栽培・販売
されている「乾燥椎茸」(106g)が持ち込まれました。
ミキサーで粉末にして測定しました。

 測定結果をご覧下さい。20時間測定、重量が定格に満たないため
下限値1.8Bq/kgです。K40のコンプトン散乱の補正と重量換算して
22.4Bq/kgという結果。赤い縦棒がCs137(331ch)です。ピークが
はっきりと見えています。

20220930福島椎茸(乾燥・粉末).jpg

 「菌床椎茸」と説明があるので、ビニールハウスなど外気から
遮断されている栽培環境とおもわれるので、大気中のセシウムの付着は
殆ど考えられない。菌床(オガクズ)から椎茸がセシウムを吸着
したとしか考えられません。(西日本の原木栽培でもセシウム検出例は
よくあることですが、こんな大きい数字は出ないのが通常です。

 国の基準は「100Bq/kg」というトンデモ基準ですが、22.4Bq/kgという
数字もトンデモない数字です。干し椎茸は水に戻して
出汁にとったりしますが、セシウムはよく水に溶け出すので
その出汁を使えば、内部被曝は避けられないことに。

 チェルノブイリ事故後のウクライナを調査した小若順一氏
(NPO法人 食品と暮らしの安全基金)は「1.1Bq/kgの食事で
痛みが出た」と調査結果を明らかにしています。

 「原発事故11年の福島の現実」をこの椎茸測定で垣間見た気がします。


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