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シンメトリック社5Bq試料の測定結果 [検査機器とそのチェック]

 2/5の記事でも紹介しましたが、改めて
当測定所が使用しているシンメトリック社の
CsIシンチレーションZipの測定能力について
説明します。

 ZiPはわずか320gの検体で10時間測定することで
ほぼ下限値0.9Bq/kgまで測定が可能という優れものです。

 当測定所では鉛遮蔽を強化したことで、検体によれば
下限値0.6Bq/kgまで測定が可能になりました。

 その証拠をお見せします。

 私たちは、シンメ社が提唱する「5Bq 試料」を定期的に
測定することで、機器の測定能力を検証することに
しています。
 
 2016年1/22の「5Bq試料」の結果は次のようです。

20160122sinme5Bq.jpg

 シンメトリック社提供の2015年4/1提供の「5Bq試料」は
「Cs137が3.89Bq、Cs134が1.11Bq、 合計5Bq」というもの。

 両Csともご存じのように放射線を出して
崩壊していきます。(半減期はそれぞれ30年と2年)

 測定した2016年1/22段階では、2015年4/1から297日
経過しています。その時点でのCs量は理論値では、
Cs137が3.81Bq、Cs134が0.84Bqで、合計4.65Bqと
なっています。

 検査結果を見てほしい。
 理論値とは少し違いがあるものの、ほとんど微細な
誤差です。Cs総量は4.6Bqで全く正確な数値をたたき出して
います。私たちは単に測定数字を出すだけでなく、その
根拠となる「スペクトル表」を提示することが測定所の
「良心」だと思っています。

 私たちはシンメトリック社のZip測定機を使った 「1品320g、10時間測定で1Bqまで測定」に少なからず自信を 持っていることを改めて表明します。




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コメント 2

そちみ

そこまで言うのなら、すべてのカペクトルを公開して、数値も合算ではなく、137と134を別記しなさい。
by そちみ (2016-02-11 11:38) 

no-nukes

>そちみさんへ
 ご意見には記事を起こして回答させて
 頂きます。ご覧ください。
 今後とも、よろしくお願いします。(T)
by no-nukes (2016-02-26 14:50) 

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