2015年11月測定結果について(福島県産品中心に) [測定結果]
少し遅くなりましたが、2015年12月度の測定結果を
お知らせします。全33検体ですが、今月は福島県の
農産物の検査依頼がありましたので、それを中心に
説明します。
まず、一覧表をご覧ください。
<11/12、13の福島県西部の市で収穫されたうるち玄米と白米>
福一原発から約60㎞の福島県西部の市。
このお米を生産した農家は放射性物質対策をしっかり
行ったそうです。セシウムを吸着するゼオライト散布や
セシウムを稲が取りこみにくくするために化学肥料の
カリウムを多めに散布したそうです。そのため、
玄米でも0.9Bq/kg以下の結果。
白米は不検出との結果が出ました。生産者の努力が功を奏した
ようです。
<11/14福島のもち米の玄米>
このもち米は福島県の「避難解除準備地域」に指定
されている村で今年、「試験栽培」されたものです。
空間線量は0.7μ㏜/h程度の高濃度汚染地帯だそう。
スペクトル表を見てみましょう。
Cs137は662keV(本測定所の機器では半分の331chに表示される)に
明確なピークがあります。Cs134(398ch 302ch)にもピークが出ています。
各Cs量の比率もほぼ正確で、総Cs量は1.6Bq/kgです。
しかし、これを精米すると総Csは1.0と減少しました。
玄米の外部に付着していたCsが一部取り除かれた
のでしょう。これをさらに何回も洗米すればさらに
セシウムは減るものと思われます。セシウムは水に
溶けやすいからです。
11/15の「もち米その3」もほぼ同様の結果を得ました。
<11/18の柿と椎茸>
福島第1原発からほぼ50㎞程度の町のJAの
直売所で売られていた柿と椎茸の測定です。
セシウムの比率は多少不正確ですが、
Cs137もCs134も明確なピークが見られます。
11/19の椎茸です。
これもCsの比率は不正確ですが、Csのピークが
はっきりと出ています。いわゆる「セシウム3兄弟」が
見られます。福一事故由来のセシウムであることは
明白です。
<11/19の静岡の鶏糞>
K40の量が多いので炭酸カリウム6gをバックグランドにして
測定しました。重量補正して4.3Bq/kgとなりました。
鶏に与えた飼料にセシウムが混入していたと推測されます。
<11/30、12/1の福島白菜>
福島原発から約60㎞ほどの町の畑から収穫された
白菜です。
白菜の外側の葉、中の部分、中の部分を洗浄したもの
という形で3種を測定しました。
どのスペクトル表でもセシウムのピークがみられます。
いわゆる「セシウム3兄弟」があることから原発事故由来が
間違いありません。しかし、外→中→水洗いとセシウム総量は
確実に減少しているのは興味深いです。重量補正して、
外3.9Bq/kg、中2.8Bq/kg、水洗い1.3Bq/kgとなりました。
内より外の方がセシウムが多いのは外気に触れている
からであり、外気にあまり触れない中央部でも水で
洗浄すれば、セシウムは減少するということが実証
されています。中央部の葉を煮出せば、さらにセシウムは
減少するものと思われます。
私たちはセシウム1Bq/kg以下を推奨しています。 政府の「100Bq基準」はとんでもない代物です。
原発事故前は0.001Bq/kg以下の米を私たちは食べていたのです。
セシウム1Bq/kgを体内に摂取すれば、わかりやすく
いえば「(半減期30年間)1秒間に1本のβ線と1本の
γ線を受け続けること」(学術的には多少不正確ではあるが)
を意味します。
「原発安全神話」が崩壊した今、政府や原発ムラ、御用学者は
「放射能安全神話」を広めようとしているが、
「放射能に安全なし」を再度想起したいものだ。
こうした福島県産品測定していたところに
「茨城産のうるちの2015年玄米」の測定の
依頼が来ました。これまで各地のお米を
測定してきた私たちとしては「驚愕の結果」に
遭遇することになりました。
それは、次回の記事で紹介します。
お知らせします。全33検体ですが、今月は福島県の
農産物の検査依頼がありましたので、それを中心に
説明します。
まず、一覧表をご覧ください。
<11/12、13の福島県西部の市で収穫されたうるち玄米と白米>
福一原発から約60㎞の福島県西部の市。
このお米を生産した農家は放射性物質対策をしっかり
行ったそうです。セシウムを吸着するゼオライト散布や
セシウムを稲が取りこみにくくするために化学肥料の
カリウムを多めに散布したそうです。そのため、
玄米でも0.9Bq/kg以下の結果。
白米は不検出との結果が出ました。生産者の努力が功を奏した
ようです。
<11/14福島のもち米の玄米>
このもち米は福島県の「避難解除準備地域」に指定
されている村で今年、「試験栽培」されたものです。
空間線量は0.7μ㏜/h程度の高濃度汚染地帯だそう。
スペクトル表を見てみましょう。
Cs137は662keV(本測定所の機器では半分の331chに表示される)に
明確なピークがあります。Cs134(398ch 302ch)にもピークが出ています。
各Cs量の比率もほぼ正確で、総Cs量は1.6Bq/kgです。
しかし、これを精米すると総Csは1.0と減少しました。
玄米の外部に付着していたCsが一部取り除かれた
のでしょう。これをさらに何回も洗米すればさらに
セシウムは減るものと思われます。セシウムは水に
溶けやすいからです。
11/15の「もち米その3」もほぼ同様の結果を得ました。
<11/18の柿と椎茸>
福島第1原発からほぼ50㎞程度の町のJAの
直売所で売られていた柿と椎茸の測定です。
セシウムの比率は多少不正確ですが、
Cs137もCs134も明確なピークが見られます。
11/19の椎茸です。
これもCsの比率は不正確ですが、Csのピークが
はっきりと出ています。いわゆる「セシウム3兄弟」が
見られます。福一事故由来のセシウムであることは
明白です。
<11/19の静岡の鶏糞>
K40の量が多いので炭酸カリウム6gをバックグランドにして
測定しました。重量補正して4.3Bq/kgとなりました。
鶏に与えた飼料にセシウムが混入していたと推測されます。
<11/30、12/1の福島白菜>
福島原発から約60㎞ほどの町の畑から収穫された
白菜です。
白菜の外側の葉、中の部分、中の部分を洗浄したもの
という形で3種を測定しました。
どのスペクトル表でもセシウムのピークがみられます。
いわゆる「セシウム3兄弟」があることから原発事故由来が
間違いありません。しかし、外→中→水洗いとセシウム総量は
確実に減少しているのは興味深いです。重量補正して、
外3.9Bq/kg、中2.8Bq/kg、水洗い1.3Bq/kgとなりました。
内より外の方がセシウムが多いのは外気に触れている
からであり、外気にあまり触れない中央部でも水で
洗浄すれば、セシウムは減少するということが実証
されています。中央部の葉を煮出せば、さらにセシウムは
減少するものと思われます。
私たちはセシウム1Bq/kg以下を推奨しています。 政府の「100Bq基準」はとんでもない代物です。
原発事故前は0.001Bq/kg以下の米を私たちは食べていたのです。
セシウム1Bq/kgを体内に摂取すれば、わかりやすく
いえば「(半減期30年間)1秒間に1本のβ線と1本の
γ線を受け続けること」(学術的には多少不正確ではあるが)
を意味します。
「原発安全神話」が崩壊した今、政府や原発ムラ、御用学者は
「放射能安全神話」を広めようとしているが、
「放射能に安全なし」を再度想起したいものだ。
こうした福島県産品測定していたところに
「茨城産のうるちの2015年玄米」の測定の
依頼が来ました。これまで各地のお米を
測定してきた私たちとしては「驚愕の結果」に
遭遇することになりました。
それは、次回の記事で紹介します。
2015-12-07 21:45
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