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腐葉土からセシウム検出!16.9Bq/kg [測定結果]

 放射性物質の有無を気にされている会員さんから、近くのDIYの
お店で大量販売されていた「腐葉土」の測定依頼を受けました。
ご自分の家庭菜園で使用するなら当然調べたくなりますね。

 いつものように20時間測定しました。スペクトルをご覧下さい。

20210909三重腐葉土.jpg

 Cs137(331ch 写真中の赤い縦棒が目印です)の明確なピークが
出ています。久しぶりにこのような高濃度のセシウムをみました。

 K40のコンプトン散乱の補正と重量補正を行い、
オールセシウムで16.9Bq/kgとなりました。定量の320gを少し下回る
量なので、下限値は0.7Bq/kg。参考値と考えて下さい。

 畑に散布する肥料の環境省の基準は400Bq/kgというとんでもない
数値ですが、高濃度とわかっている腐葉土を敢えて畑にまくのは
考えものです。もちろん、地中のセシウムは作物に全て移行する
訳ではありません。作物によって移行率は変わります。これまでの
測定経験では、果物<葉物<根菜類と段々移行率は高くなっています。
(※老婆心ですが付記します。こうした汚染されている物は絶対素手で
扱わないことが大切です。皮膚を通して内部被曝しますので)

 なお、依頼者のお話では製造したのは三重県の会社との
こと。使用した「落ち葉」はどこのものでしょうか?加工品なので
原料産地の記載はありません。加工品では「産地だけで判断する」ことの 危うさがあると思われます。肉類でもどこの飼料を使っているかは 商品表示ではわかりません。放射能測定しなければ、わからないのです。

 自前の機器を使って測定値を公表している良心的な生協もあります。
その測定結果を参考にして購入を決める消費者も多いと思いますが、
その際には「測定下限値」をよく見られることをお薦めいたします。

 何か気になったら測定を!




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