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2020年12月の測定結果について [測定結果]

 年末年始の閉所のため遅くなりましたが、2020年12月の
測定結果をお知らせします。
 今回の測定結果から表記の仕方を2点だけ変更しました。
共に、より平易な表現にしようという観点からの変更です。

1.これまでの「検出限界未満」は「数値の信頼性は
低いが、セシウムの存在を確認(略して『存在を確認』)」と
表記します。

2.これまでの「不検出」は「機器の検出能力より少なく、
セシウムの存在は未確認(略して『存在は未確認』)」と
表記します。

 12月の測定結果については、新表記と旧表記を並列して
おります。ご覧下さい。

 page001.jpg

<12/4、6福島のマスク>
20201204福島で使用したマスク.jpg

 依頼者が、2014年~2017年にかけて福島県内各地での
ボランティア活動時に使用したフィルター付きマスク16枚を
測定しました。測定室に入るように2つ(AとB)に分けて
質量が少ないので念のためそれぞれ2回測定しました。

 Aは重量補正して5.4Bq/kg(写真)と5.7Bq/kg、Bは
4.2Bq/kgと4.7Bq/kgという結果になりました。定量の320g
には不足しているのであくまで参考値ですが、マスクに
セシウムが付着しており、内部被曝をできるだけ
防ぐものとしてマスクの効果があることは間違いない
ことがわかります。

<12/30高知の猪肉>
20201230高知猪肉.jpg

 Cs137(331ch)にピーク(赤い縦棒)があります。
Cs134(398ch)にはピークはありません。
原発事故以前のセシウム(大気中核実験や1986年チェルノブイリ事故)
が残存しているものと思われます。※Cs137の半減期は30年

※註1 いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。出ている数値はセシウムの質量では
なく濃度です。(よく勘違いされる方がおられるので
念のため)

※註2使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ3㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※註3 本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、
その根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。もちろん、依頼者にはスペクトル表を
つけて結果をお知らせしています。

※註4 この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。

 1月の無料測定会は1/19(火)10時からです。
お一人1品を無料測定いたします。検体320gを
ご用意の上、測定所までご予約下さい。 

 今年も食品を中心にドシドシ測定したいと思います。
是非、検体をお持ちこみ下さい。







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