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Zip測定環境の改善について [検査機器とそのチェック]

 どの種類の測定器でも、1.自然放射能の影響排除と
2.測定室温度管理が一番難しい。

 私どものヨウ化セシウムのシンチレーションZip
では、1については、機器(それ自体が4㎝の厚さの鉛に覆われていて
本体50kgあるが)そのものの6面を汚染されていない
鉛板2㎝(底部は更に5㎝)の鉛板で覆って、それなりの効果を上げていました。

1483429698511.jpg

 2.については、本来はエアコンを年間通して
使用すれば良いのですが、電気代負担は大きいものが
あります。測定料金を低く抑えるには、ランニングコストは
できるだけ下げなければなりません。

 そこで、これまでは機器を木箱に収納し
ペルチェ素子を使って、温度調節をしてきました。

20160414_094933.jpg

 しかし、安定性に懸念があることから、思い切って
「恒温器」の中にZipを収納して測定温度を一定に
できないか?と考えました。しかし、実験用の「恒温器」は
非常に高価ですので、私どもは、それに代用品として
「ワインセラー」を購入することにしました。

 製品段階で底や周囲は4㎝の鉛板で覆われている。
しかし、当測定所ではこれに加えて、底部や周囲には
厚さ2㎝粒状鉛で覆っていた。底からの自然放射能の影響が
まだ見られた(K40の値が比較的多い)ために底部には
更に厚さ5㎝の鉛板での遮蔽を施している。そのため
結局、底部は4㎝+2㎝+5㎝=11㎝の鉛、周囲は
6㎝の鉛で遮蔽となった。

 この年末年始に遮蔽用の鉛含めて総重量約170kg
の機器を分解した後にワインセラーへの再収納作業を
行いました。そして、デモ測定を繰り返し、これまでより
明らかに良好な測定結果を得ることができました。
(年末年始含めてZIpの2度の分解と収納を
行った結果、閉所期間が長くなりました)

20170112_121611.jpg

 これにより、検体を入れるbox付近は冬場は16度前後、夏場は
20度前後に安定させることができるようになりました。

 2017年1/11から本格的に測定所を再開します。

 放射能汚染が心配なときには
 コーヒー一杯を飲むつもりで1品500円で測定を!

 12月の測定結果の整理が遅れています。
すいません。近日中にアップします。
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