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測定器Zip-Aの温度制御等について [検査機器とそのチェック]

 高槻・市民放射能測定所のZIP−Aのメインテナンスが
終わりましたので報告します。
まず、改善点1は10時間計測の間の温度変化によるピークの移動ゆらぎを下げて、
測定能力を更にアップするため温度制御をできる箱を作りました。

20160406_144335.jpg

デジタルサーモスタット、
20160414_094917.jpg


ペルチェ素子(ファンが組み立てられたもの)
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直流電源、リレー、市販のボックスなどで温度制御箱を
手作り作製。ペルチェ素子内部を暖房されたり、冷房されたりする
半導体です。ヒーターを使わないので火災の心配がありません。
サーモスタットはプラスマイナス1度で設定できます。
電極の切り替えはなリレーを買ってきてサーモスタットに
つなぎ、ON OFFの動作で電極が切り替わるようにしています。

 ペルチェ素子の消費電力は60Wですのであまり温度差が大きいと
足りないかも知れません。夏にかけて様子を見て、箱の外側を
さらに断熱するか判断したいと思います。

18度に設定したので、エアコンを入れる前は17−18℃を
行ったり来たりしていましたが、22度のエアコンを入れると
19度に張り付いてしまいました。

 これで10時間計測の間の温度変化によるピークの移動ゆらぎという
難題から解放されて、微量濃度の品物の検出感度が上がるのでないかと
期待しています。

 もう一つの改良は、Zip-AとMCAをつなぐケーブルに
最近製造元のシンメ社が開発した「ノイズフィルター回路付き ケーブル
(少々高額だったが)を使用しました。
 まだ、最終的な判断はできないのですが、新しいケーブルに
交換してCs134の605keVのピークが肩ピークになって
出てきたのです。明らかに分解能が向上しましたと思います。

 以上、温度制御箱とノイズフィルター付きケーブルの採用で
更に測定能力アップしたZip-Aでどんどんと測定していきます。

 内部被曝を防ぐために1品500円で測定します。
コーヒー1杯を飲むつもりで食品の測定を!

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