福島の白菜

　11月度の測定一覧にある「福島の白菜」の詳細を
報告します。検体は　「福島県のご友人が畑で栽培
した白菜」です。会員の方が持ち込まれました。

　

　最初に未洗い状態で測定したスペクトル表です。
茶色の曲線はバックグラウンドです。
赤色の曲線が白菜のもの。緑がγ線を出す核種のカウント
です。Cs（セシウム）134のエネルギーポイントに明確な
ピークがあり、同じようにCs137のポイントにも明確なピークが
見られます。明らかに福島原発由来のセシウムと
判断できそうです。

　トータル1.9Bqを少ないと見るか多いと見るかは
人それぞれ違うとは思いますが、本測定所では
何度も申しますが、「内部被曝を避けるために 1Bq/Kg以下」をお薦めします。

　念のため、この白菜をよく水洗いした上で再測定
しましたが、はやりCs134 も137もピークがありました。
ただ、その数値は少し下がりました。

　ということは、原発由来のセシウムは今なお土や
ほこりの中に混じって空気中に漂ってるということを
意味します。

　市民測定所では残念ながらガンマ線しか測定
できません。原発内部では放射性セシウムと
ストロンチウムは１：１の割合で生成されると理論的に
推論されています。
　放射性セシウムあるところにはストロンチウム（骨に
吸着します）あると考えておいた方がよいと思います。