シンメトリックス社の研修会に参加

シンメトリックス社の研修会に参加 　高槻・市民放射能測定所の測定器iFKR-ZIPの製造メーカーである シンメトリックス社で放射能測定についての講習会が開かれました。 当測定所からは2人参加しました。北海道から沖縄までのiFKRの ユーザーや購入を検討している人たち約20名が 自己負担で参加し、活気のある研修会となりました。 講師は元帝京大学の中井臣久先生、シンメトリックス社の野中修二社長。 　中井先生は放射線概論ということで基礎的なお話をされた。 放射線と言っているものとレントゲンで使われるX線とどのように 違っているのか、外部被曝と内部被曝の違い、放射線の単位、 測定器の条件などの講義であった。 　野中さんは多くの研究機関の放射線測定器の開発に40年間携わってこられた。 ゲルマニウム計測機製作のベテランでもある。今回沃化セシウムシンチレーターを 用いたZIPの開発に当たって、試料室の形状をいろいろとシュミレーション した結果今の形状に落ち着いた。あとから気がついたということだが、 ゲルマニウム半導体検出器の検出効率の等高線によく似た形状に なっていて、試料の放射線を効率よく検出できる。 また、沃化セシウムは温度特性が良く、計測中の気温の変化などに ほとんど影響を受けない。今までは特性を活かせないで来たのだが、 感度を高め、ゲルマニウム半導体検出器に匹敵する性能を引き出せる ようにしたことなどを話してもらった。 　途中で持参した皇居和田蔵門内駐車場で採取した土や、TDLのある 京葉線舞浜駅で採取した土の計測を行ってもらいながら操作方法の 要点の説明を受けた。 さっそく、持ち帰った内容をマニュアルにして、本澄寺のZIPの前に貼って、 だれでも安定して計測できるようにした。 今後測定所でも勉強会を持つことの大事さを感じられた研修会だった。

コメント 2

文章の一部に誤字がありますよ^ ^
>シンメトリックス社で放射脳測定
by 通りすがり (2013-07-31 15:17) 

＞通りすがりさんへ
ご指摘に感謝します。訂正しました。

by no-nukes (2013-08-04 13:22)