SSブログ

福島甲状腺がん「過剰診断」論撤回・検査拡充を求める署名に賛同します! [日頃の活動]

甲状腺がん検診署名2.jpg

 「放射線被ばくを学習する会」より「福島甲状腺がん『過剰診断』論 撤回・検査拡充を求める署名」が呼びかけられています。

 以下、呼びかけ文です。

 福島甲状腺がんを被ばく影響と認めず、「過剰診断」と
称して甲状腺検査を受ける生徒を減らそうとする危険な動きが
強まっています。
 私たちは現在、福島甲状腺がん「過剰診断」論撤回・検査拡充を
求める署名活動を行っています。

 署名サイト
7分間動画を載せ、署名を募っています。
署名の第1次集約は9月30日、第2次集約は12月末日の予定です。
 以上。

 私ども高槻・市民放射能測定所も賛同団体になっています。
皆さんの署名を是非お願いします。




nice!(0)  コメント(0) 

腐葉土からセシウム検出!16.9Bq/kg [測定結果]

 放射性物質の有無を気にされている会員さんから、近くのDIYの
お店で大量販売されていた「腐葉土」の測定依頼を受けました。
ご自分の家庭菜園で使用するなら当然調べたくなりますね。

 いつものように20時間測定しました。スペクトルをご覧下さい。

20210909三重腐葉土.jpg

 Cs137(331ch 写真中の赤い縦棒が目印です)の明確なピークが
出ています。久しぶりにこのような高濃度のセシウムをみました。

 K40のコンプトン散乱の補正と重量補正を行い、
オールセシウムで16.9Bq/kgとなりました。定量の320gを少し下回る
量なので、下限値は0.7Bq/kg。参考値と考えて下さい。

 畑に散布する肥料の環境省の基準は400Bq/kgというとんでもない
数値ですが、高濃度とわかっている腐葉土を敢えて畑にまくのは
考えものです。もちろん、地中のセシウムは作物に全て移行する
訳ではありません。作物によって移行率は変わります。これまでの
測定経験では、果物<葉物<根菜類と段々移行率は高くなっています。
(※老婆心ですが付記します。こうした汚染されている物は絶対素手で
扱わないことが大切です。皮膚を通して内部被曝しますので)

 なお、依頼者のお話では製造したのは三重県の会社との
こと。使用した「落ち葉」はどこのものでしょうか?加工品なので
原料産地の記載はありません。加工品では「産地だけで判断する」ことの 危うさがあると思われます。肉類でもどこの飼料を使っているかは 商品表示ではわかりません。放射能測定しなければ、わからないのです。

 自前の機器を使って測定値を公表している良心的な生協もあります。
その測定結果を参考にして購入を決める消費者も多いと思いますが、
その際には「測定下限値」をよく見られることをお薦めいたします。

 何か気になったら測定を!




nice!(0)  コメント(0) 

茨城のワカサギの自主測定 検出! [測定結果]

 2021年9月7日に行った「茨城のワカサギ」の自主測定
結果です。昨年も何回か検出していますが、今回は
どうでしょう?

20210907茨城わかさぎ.jpg

 Cs137(331ch)に大きなピークが見えます。
Cs134(398ch)にも小さなピークがあります。
 K40のコンプトン散乱の補正と重量補正を行い
15.9Bq/kgとなりました。採取された場所は霞ヶ浦と
思われますが、正確な場所はわかりません。検体は
関西の大手スーパーで購入したもの。下限値は3.2Bq/kg。
検体が定量の320gに不足していますのであくまで参考値と
お考え下さい。

 因みに茨城のワカサギの過去測定例は次のよう
なっています。

2020年9/24  8.2Bq/kg 20時間測定(下限値1.0Bq/kg)
2019年12/13 11.5Bq/kg 20時間測定(下限値1.0Bq/kg)
2019年12/20 11.8Bq/kg 20時間測定(下限値1.0Bq/kg)

 日本では放射性物質の規制は主に「空間線量」で行われています。
しかし、空間線量(シーベルト)は外部被曝の物差しではあっても、
内部被曝のそれではありません。一番警戒しなければ
ならないのは、内部被曝です。食品の中の放射性物質は
放射性物質の濃度を測定器で測定しなければわかりません。
気になる物は是非測定してほしいです。

 9月の無料測定会は9/28(火)10時から行います。
nice!(0)  コメント(0) 

2021年8月の測定結果 [測定結果]

 8月の測定結果をお知らせします。一覧をご覧下さい。

202108.jpg

 主な検出例を説明します。

<8/18福島のキュウリ>
 この時期の関西のスーパーでは、福島産のキュウリが
多く出回ります。検出限界未満(下限値0.7Bq/kg)でした。
下限値未満だが、セシウムのピークがでているものを
当測定所では「存在を確認」と表記しています。

<韓国のザクロ酢>
20210828韓国産ザクロ酢.jpg

 セシウム137(331ch)にピークがあります。
K40のコンプトン散乱の補正を行って1.0Bq/kgと
なりました。下限値は0.6Bq/kg。

<8/29茨城のレンコン>
20210829茨城レンコン.jpg

 レンコンは地下茎なので、沼に沈殿したセシウムを
吸収してしまうので、セシウム移行率は葉物や
花や実に比べて格段に高いものと思われます。
 ご注意下さい。

 なお、9月の無料測定会は9/28(火)10時から行います。
お一人一品320gの検体を持ち込み下さい。

測定一覧表を見る上での細部留意点
※註1 いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。出ている数値はセシウムの質量では
なく濃度です。(よく勘違いされる方がおられるので
念のため)

※註2使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ2㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※註3 本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、
その根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。もちろん、依頼者にはスペクトル表を
つけて結果をお知らせしています。

※註4 この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。

 





 
nice!(0)  コメント(0)