SSブログ

2020年11月測定結果一覧 [測定結果]

 11月度の測定結果をお知らせします。
11月結果.jpg

主な検出例を紹介します。
<11/27 茨城の干し芋>
20201127茨城干し芋.jpg

 スペクトル表の赤い縦棒がCs137(331ch)のピーク
です。白い矢印がCs134(605kev)のピークを示しています。
 K40のコンプトン散乱の影響や重量の補正を行い、
3.3Bq/kg(下限値0.7Bq/kg)となりました。
乾燥させるとセシウムも凝縮されます。ご注意下さい。

 次に検出限界未満となった<11/30、12/1の福島のリンゴ>
を紹介します。可食部のみと皮付きの2種類を測定。
皮付きは念のため2回測定しました。
全て「検出限界未満」となりました。
 スペクトルを示します。
20201101福島リンゴ(皮有り).jpg

 赤い縦棒がCs137のピーク(662kev 331ch)です。
小さなピークがありますが、下限値0.6Bq/kgより
遙かに少ないようで良かったです。
 但し、本測定器シンチレーション測定器なので
γ線しか測れません。β線を出すストロンチウム等は
測定できないことはご留意下さい。

※註1いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。出ている数値はセシウムの質量では
なく、濃度です。(よく勘違いされる方がおられるので
念のため)

※註2使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ3㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※註3 本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、
その根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。もちろん、依頼者にはスペクトル表を
つけて結果をお知らせしています。

※註4 この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。

 12月の無料測定会は12/22(火)10時からです。
お一人1品を無料測定いたします。検体320gを
ご用意の上、測定所までご予約下さい。 


nice!(0)  コメント(0)