6月無料測定会は6/29（月）

　毎月1回行っている無料測定会の案内です。
6月は6/29（月）10時～行います。お一人320gの
検体を持参下さい。
　詳しくは次の写真データをご覧下さい。

シンメトリック社5Bq試料測定による機器チェック

　本測定所の検査機器が正しく測定できているかを私たちは
定期的にチェックしています。
一つは国立研究開発法人産業技術総合研究所製作の
「81g、85Bq/kg標準玄米」を測定することです。
　詳しくはこちらをご覧下さい。

　もう一つは機器製作会社（シンメトリック社）の
「５Bq/kg標準米」を使ったチェックです。
※シンメトリック社は放医研や産総研にも検査機器の
納入実績のあるメーカーです。

　この「標準米」は2015年４/１段階で、Cs137が3.89Bq/kg、
Cs134が1.11Bq/kg、合計５Bq/kgの標準米です。
Csは経年減衰していきます。
　2020年5/8段階の推定理論値はCs137が3.46Bq、
Cs134が0.20Bq、合計3.66Bqです。

　20時間測定の検査結果のスペクトルがこれです。


　Cs137（331keV、302keV）、Cs134（398keV）の
「セシウム３兄弟」のピークが明瞭です。K40のコンプトン
散乱を補正するとCs合計は3.4Bq±0.2Bqとなりました。

※毎度指摘しておりますが、測定が正しいか否かは
その数値を裏付けるスペクトル表が必須です、セシウムの
ピークの有無はスペクトル表でしか判断できません。
※数ベクレルのような微量なセシウムを検出するには
微量線源の試料の測定が欠かせません。本測定所では
機器製作会社製作の「５Bq試料（現在は３Bq程度に減衰）」を
測っています。

2020年4月の測定結果一覧

　4月度の測定結果をお知らせします。



　殆どが不検出か検出限界未満でした。
不検出のカップヌードルは既に紹介しましたので
＜4/22、23の秋田の土＞だけ紹介します。



　毎年菊芋の栽培されている方から土と菊芋の
測定依頼がありました。22日は昨年収穫した所の
畝の土、23日分は今年収穫した所の畝の土です。
K40のコンプトン散乱の補正を行った結果共に1.5Bq/kg
となりました。土の測定は自然放射能が
たくさん存在しているので、測定する土の下層
40～50㎝ほどの土を別に測定し、それを
バックグランド（BG）するのが最も自然放射能を
相殺できます。
　しかし、今回はその下層の土がなかったので、
無汚染を確認している鹿沼土をBGに使用しています。
※因みに、極度に汚染されている避難地域などの
下層の土も事故後9年もたち汚染されてきていることが
わかっているのでそれ（汚染土）をBGに使うことは不適切と
考えています。


　2020年3/21に紹介した福島の土のスペクトル表（同じ鹿沼土BG）
と比較してみると秋田の土があまり汚染されていないことが
よくわかります。

　この秋田の畑土から収穫された菊芋は「検出限界未満」と
なりました。

　測定所は名ばかりのGW開けの5/7（木）から再開します。
どうぞ、お越し下さい。無料測定会は5/26（火）10時から
行います。