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茨城産のワカサギに11.5Bq/kgのセシウム! [測定結果]

 地元のスーパーで売られていた「茨城産」と書かれた
ワカサギを測定。天ぷらにすると酒の肴となる美味い食材。
釣りの対象でもある。個人的にも好きなこの食材を測定。

20191211茨城ワカサギ.jpg

 CS137のピーク(331ch 写真の赤い縦棒の位置)がピークを
指しています。Cs134のピーク(赤いガウス分布の中の一番
高いピークが398ch)も明瞭です。K40かさ上げ補正と重量補正して
11.5Bq/kgとなりました。測定時間は20時間(72000秒)測定で、
下限値は1.0Bq/kg。

 「茨城産」の表示があるのみなので、具体的な湖沼は不明です。
しかし、茨城県の湖沼に流れる流域は茨城、千葉、栃木と
非常に広い範囲なので、秋の台風と大雨で流域の放射性物質が
多く川から湖沼へと流れ込んだ可能性はあるでしょう。

 今年、これだけのセシウムを検出した食材は初めてです。
ご注意下さい。

※いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものではありません。
同じ物を複数回測定しても微妙に数値は異なります。放射線はいつも
規則正しく出ている訳ではないし、測定環境にも左右される
からです。
使用している測定器の6面には別に厚さ3センチの鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、その
根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。 
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