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2021年12月の測定結果について [測定結果]

 2021年12月の測定結果をお知らせします。

 2021年は新型コロナ禍もあり、検査依頼が減少しました。
 そのため、これまで依頼を断っていた「郵送・宅配」による 検査依頼も始めました。

 12月の検査結果一覧をご覧下さい。

2021.12.jpg

主な検出例を紹介します。

<12/12栃木の混合米>
2021222栃木混合米.jpg

 白米、黒米、緑米、赤米などが混合している
お米を測定。これは独自に2回20時間測定しました。
1回目は1.4Bq/kg、2回目は1.6Bq/kg、平均で1.5Bq/kg。
Cs137(331ch)にピークが明瞭ですので検出です。

<12/21、25の大分白米>
 12/21の測定では、0.8Bq/kg(下限値0.6Bq/kg)ほど
ありましたので、後日、この白米をよく洗浄して
再測定してみました。やはり、予想通り「検出限界未満」と
なりました。
 これまでも経験から多少のセシウムはよく
水洗いですることが減衰することがわかっています。
お試し下さい。

<12/27滋賀のスモークチップ(桜)>

 滋賀県産のスモークチップです。1回目は4.3Bq/kg、
2回目は3.3Bq/kgでした。しかし、チップは非常に軽く
嵩張るので、容量が定格の320gに届かない80g程度でしたので、
参考値扱い。そこで、依頼者と相談してチップを粉砕して
粉状にして定格の320gに近づけるように190gまで増量(これとて
嵩張りがあるので測定室に定格320gまでは入らない)して
3回目の測定を実施。

スペクトルをご覧下さい。

20211227滋賀スモークチップ(粉状).jpg

 Cs137のピークがあるので、検出です。重量補正と
K40のコンプトン散乱の補正を行い、1.8Bq/kgと
なりました。これも定格320gに足らないのであくまで
参考値ですが、3回の測定のうち一番正確だろうと
思います。日本の樹木は大気中核実験、チェルノブイリ事故、
そして福島原発事故の影響で一定程度汚染されていることは
前提とすべきだと考えます。

 このように、当測定所では、必要とあらば同じ検体を 複数回することで、測定の信頼性を担保するように努力しています。

 2022年もどうぞ、測定依頼をお待ちしています。郵送・宅配に
よる検体持ち込みもできますので。

<測定一覧表を見る上での細部留意点>
※註1 いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。出ている数値はセシウムの質量では
なく濃度です。(よく勘違いされる方がおられるので
念のため)

※註2使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ2㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※註3 本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、
その根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。もちろん、依頼者にはスペクトル表を
つけて結果をお知らせしています。

※註4 この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。






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