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2020年6月の測定結果について [測定結果]

 6月は、測定所開設7周年の集いの準備や機器の
メインテナンスの関係で測定数が減りました。

 一覧表をご覧下さい。

page001.jpg

 <7/15茨城ちりめん>
 茨城産の「ちりめんじゃこ」の結果です。不検出です。

20200615茨城ちりめん.jpg

 スペクトル表(写真)の中の「赤い縦棒」の位置(赤い→で
示しています)がCs137(662keV)の位置(331ch)を示しています。
表(写真)の下の赤丸で示した所に「331 -3」と表示されています
ので、Cs137のピークは存在しないことを意味します。従って
Cs137の数値0.1Bq/kgは「誤検出」です。Cs137が存在し
なければ半減期間の少ないCs134も存在しないので、これも
誤検出です。このようにセシウムのピークの有無をこの
スペクトル表で判断しています。

 シンチレーション検査機はγ線しか検出できません。
α線やβ線を出すプルトニウムやストロンチウムは残念ながら
検出できません。

※いつも申しておりますが、測定値は絶対的なものでは
ありません。放射線の出具合も同じではないし、測定環境
にも左右されるからです。

使用している測定器の6面(4㎝鉛)には別に底辺に厚さ5㎝、他の5面に厚さ3㎝の鉛版で被覆し、
更に、ワインセラーに収納して長時間測定で起きる温度ドリフトを
低減させています。その結果、320g定格ならば、20時間測定で
下限値0.6Bq/kgまで測定できるようになりました。

※本測定所では、「測定値のみを公表」するのではなく、その
根拠となる「スペクトル表」を示すことが責任ある立場と
考えています。

※この測定器では、ごく少量のセシウム検出では信頼性のある値が
得られるのはCs合計値になるようにアルゴリズムが作られています。
詳しくは、この記事をお読み下さい。

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