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シンメトリック社5Bq試料測定による機器チェック [検査機器とそのチェック]

 本測定所の検査機器が正しく測定できているかを私たちは
定期的にチェックしています。
一つは国立研究開発法人産業技術総合研究所製作の
81g、85Bq/kg標準玄米」を測定することです。
 詳しくはこちらをご覧下さい。

 もう一つは機器製作会社(シンメトリック社)の
「5Bq/kg標準米」を使ったチェックです。
※シンメトリック社は放医研や産総研にも検査機器の
納入実績のあるメーカーです。

 この「標準米」は2015年4/1段階で、Cs137が3.89Bq/kg、
Cs134が1.11Bq/kg、合計5Bq/kgの標準米です。
Csは経年減衰していきます。
 2020年5/8段階の推定理論値はCs137が3.46Bq、
Cs134が0.20Bq、合計3.66Bqです。

 20時間測定の検査結果のスペクトルがこれです。

20200508シンメトリック社5bq試料.jpg
 Cs137(331keV、302keV)、Cs134(398keV)の
「セシウム3兄弟」のピークが明瞭です。K40のコンプトン
散乱を補正するとCs合計は3.4Bq±0.2Bqとなりました。

※毎度指摘しておりますが、測定が正しいか否かは
その数値を裏付けるスペクトル表が必須です、セシウムの
ピークの有無はスペクトル表でしか判断できません。
※数ベクレルのような微量なセシウムを検出するには
微量線源の試料の測定が欠かせません。本測定所では
機器製作会社製作の「5Bq試料(現在は3Bq程度に減衰)」を
測っています。






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