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2019年11月測定結果 [測定結果]

 遅くなりましたが、11月の測定結果をお知らせします。
これまで、10時間測定を基本にして、微妙な場合にさらに20時間測定を
行っていました。10時間と20時間の結果を比較してみると
明らかに20時間の方がスペクトルが正確にでるようなので
検査品目が少し減少していることもあり、「基本20時間測定」を行うこと
にしました。

page001.jpg

 主な検出例を紹介します。

<11/5茨城のサツマイモ>
20191105茨城サツマイモ.jpg

 331ch(Cs137)にピークが明瞭。K40かさ上げ補正をして
1.6Bq/kgとなりました。

<11/20福島もち麦>
20191120福島もち麦.jpg

 Cs137のピーク(331ch)もCs134のピーク(398ch)も
明確。K40かさ上げ補正をして1.6Bq/kgです。

<11/24福島の畑の側溝の水>
20191125福島側溝の水.jpg

 数年前に避難指示解除された町の畑の側溝を流れる水です。
不検出となりました。川底には放射性物質が
多いと予想されますが、上水にはセシウムは見当たりません。
近くの農業用井戸水も同じく不検出でした。
 スペクトル表をご覧下さい。331chにはピークがありません。

<11/21福島の土壌>
 同じく避難指示解除されている福島の畑の土を測定してみました。
 まず地表から40センチ程度掘った土を見てみます。

20191121福島自宅地下土(無汚染鹿沼土BG).jpg

 BGには無汚染を確認している「鹿沼土」を使いました。
耕作にあたり土壌を掘り返しているからでしょうかセシウムが多く
含まれています。331chも398chもピークがぴったり存在しています。
48Bq/kg 程度になりました。

 この地下40センチの土壌をBGにして表土を測定してみると
20191122福島自宅表土(地下土BG).jpg

 両セシウムのピークが明確です。総量は723Bq/kgです。
 無汚染の鹿沼土をBGにすれば、774.4Bq/kgとなりました。
 はやり少なくとも750Bq/kgはあるようです。
 この数値を原子力「安全」委員会のやり方で㎡あたりに換算すると
50056.5/㎡となります。放射線管理区域(40000Bq/㎡)以上です。

<11/27福島のジャガイモ>
 上記の畑で栽培したジャガイモを測定。水洗浄して小さく
刻んで測定しました。
 20191126福島ジャガイモ.jpg

 セシウムのピークは明確。(表中の331chの赤い縦棒)
K40かさ上げ補正をして1.7Bq/kgとなりました。

 こうしてみると、汚染された土壌で栽培された作物でも
作物が取り込む放射性物質は少量ということはいえると
思います。但し、このシンチレーション測定器で測ることが
できる放射性物質はγ線を出すものだけです。ウラニウムや
ストロンチウム等は存在しても測ることができないので
注意下さい。

 12月の無料測定会は12/17(火)10時~12時。見学も歓迎
です。なお、年末年始の閉所は12/27(金)~1/5(日)を
予定しています。









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