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東京「上野恩賜公園」の吹きだまりの土を測定!放射線管理区域並み!? [測定結果]

 東京観光でよく行く「上野恩賜公園」で吹きだまりの土を
9/15(金)に採取して測定してみた。場所は公園入り口近くの
ここの吹きだまり。(写真中の実線部分)

20170915_164328.jpg

 zipで10時間測定 検体は吹きだまりの土80g
 BGには無汚染を確認している「鹿沼土」使用(土色の線)
 赤線が上野の土のスペクトル。
 
20170918uenokouen-tuti.jpg

 検体が80gなので重量換算します。
 Cs137は822Bq/kg Cs134は87.2Bq/kg Cs全体では909Bq/kg
 下限値は10.3Bq/kg

 青い部分のトップは331ch(Cs137)をピッタリさしています。
赤い部分のトップは398ch(Cs134)をピッタリさしています。
301ch(Cs134)にもトップがありますので、疑いもなく
原発事故由来のセシウムを検出しています。予想して
いた通りですが、原発事故から6年半経てのこの数字は
驚くばかり。

 この数字がどれほどのものか?
40000Bq/㎡は615Bq/kgなので、この土を㎡に換算すると、
909÷615*40000=59121Bq/㎡となるのです。

 日本のこれまでの法律では40000Bq/㎡を越える場所は
「放射線管理区域」に指定されます。上野公園の土は
単純換算としては4万Bq/㎡を越えているので
「放射線管理区域」並みと考えることもできそうです。

上野公園は、飲食不可、防護服を着て作業、まして子どもの
進入禁止の「放射線管理区域」並みの汚染があるかも
知れない場所なのです。

 上野公園には桜や動物園や博物館もあります。
老若男女が集う場所です。
 あたりを見回すと私以外にマスクを付けている
人はほとんどいない。吹きだまりの土は、風に吹かれて
ここに集積したものです。空気中に見えない、におわない
セシウムが漂っているのです。これが呼吸と共に
体内に取り入れられる、砂場などで手に触れれば
そこから体の中に浸透していきます。
 これを「内部被曝」というのは皆さん、よく
ご存じと思います。
 すぐには健康被害は現れませんが、数年を経ると
間違いなく、何らかの健康被害が出る可能性が高く
なります。空恐ろしさを感じます。

 原発推進派や放射能を軽視する人の多くは、原発安全神話が
崩壊したので今度は、「放射能の安全神話」を広げようと
しています。それに使うのはいつも「空間線量の数値」です。
線量が低いから問題なしとするのです。
放射能の安全に明確な閾値はありません。

 だまされてはいけません。現時点の一番の問題は
空間線量ではなく、「内部被曝」です。体に取り込んだ
放射性物質は何年にもわたり、放射線を出し続けその付近の
細胞を傷つけます。

 東京で生活せざるを得ない方々は、くれぐれも
内部被曝を防ぐ努力していただきたいと思います。
 

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コメント 2

そちみ

吹き溜まった土を平方メートル換算にしないでください。
by そちみ (2017-09-23 07:27) 

no-nukes

>そちみさんへ
 コメントありがとうございます。東京都内各地での市民測定所での土壌測定でも1000Bq/kg程度の汚染が見られています。上野も例外ではないと考えます。事故から6年半が過ぎ、採取場所の土壌はすでに数億ベクレル/kgの事故粉塵の吹きだまりでなく、上野公園を歩いた人たちの靴について運ばれた土壌の集まったものと考えられます。私たちは箱根の山を越えたら放射線管理区域だと考えた方がよいと認識しています。
by no-nukes (2017-09-29 08:27) 

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